私が疲れた時や癒しを求める時の2大救世主。
それは読書とカフェである。
そしてその2つを同時に味わえるのが
book cafeである。
私が住む地域はbook cafeが少ないため、
旅先で訪れたいところでまっすぐ思い浮かぶのは
book cafeだ。
以前、長野県松本市に旅をした。
そこでbook cafe『栞日』に出会った。
入ってまず思ったこと。
『なんだこの私の好奇心をくすぐりまくるお店は…。』
とにかくワクワクするのである。
雰囲気があって少しニッチそうな本や雑貨が
一見雑多なようで完璧なバランスで置いてある。
本好きにはたまらない。
大好きなおもちゃ箱から今日はどれで遊ぼうかなとワクワクしながら選ぶ瞬間。
そんな童心を思い出させてくれる素敵な空間だ。
そしてその中でも特にワクワクしたものが、
【香選書】である。
ブックカバーがかけてあるA-Eと記された本の横に、
アロマオイルが置いてある。
その5つの香りから、己の嗅覚を研ぎ澄ませ、
本を選ぶのだ。
中身は帰ってからのお楽しみである。
説明書きには
『経験や知識、好みに依らず、
ただ気分に寄り添って。
そんな本との出会いも時にはあっていいと思う。』
とある。
なんて美しい選び方なんだろう。
見た瞬間ワクワクとときめきで胸を撃たれた。
私は1番最初に嗅いだ香りの本が良かったので、
それを選んだ。
もうそれはワクワクして帰路についた。
包みを開くとその香りに合った本とその香りが染み込んだ一片の紙が入っていた。
いつかその紙に残った香りは消えてしまうけど、
香りは五感のなかでも記憶に残りやすい。
だから、この香りはもちろん、本を選ぶときめきやこのカフェで過ごした時間はずっと忘れない気がする。